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心筋生検研究会について

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心筋生検研究会ご挨拶

心筋生検研究会のホームページにようこそ!
本研究会は心筋生検標本を持ち寄って討論していた勉強会を母体として、1979年から岡田了三先生、関口 守衛先生、河村慧四郞先生らが立ち上げられ、すでに44年の歴史があります。心内膜心筋生検法(以下心筋生検)は経カテーテル的に右室中隔または左室壁の心内膜側から心筋組織をサンプリングして、病理診断を可能にする検査法です。1962年今野、榊原らにより日本で開発されたモダリティです。心筋生検は心室穿孔などの合併症が約1%未満の頻度で出現するため侵襲的な検査法として、心筋生検を敬遠される先生いらっしゃるでしょう。また、近年のめざましい画像診断により、その組織所見まで推定できる様になり、心筋生検は不要と思われる先生方も多いかもしれません。しかし、5mm角の心筋組織でのみ確定診断に至る疾患も未だ存在しますし、また最近は病理組織診断以外にも、サンプリングされた組織からウイルスゲノムを抽出したり、アミロイドーシスのゲノム解析や質量分析に応用したりできるようになり、臨床研究に発展がみられるようになりました。

現在では、約200名の会員が登録され、学術集会のみならず、日本循環器学会、日本心臓病学会、日本心不全学会、日本病理学会などとコラボレーションして活動の場を広げ、今話題となっているテーマを中心に内容を企画して、心筋病理の世界を広めています。
心不全がわが国の重要な疾患となった現代、本研究会は心臓組織から考える重要な研究会と位置付けられています。心筋生検研究会では、日常診療で、難解な心臓病理を示す症例について、しばしば御相談頂くことがあり、先生方と情報を共有したいと思います。
内科、外科、病理、質量分析学などあらゆる分野の先生方のご参加をお待ちしています。

 

2023年1月吉日
事務局長 植田初江